「日本の伝統林業見学会」終了しました

イベントレポート

3月22日(日)に、8日から雨天延期になっておりました日本の伝統林業見学会を無事開催することが出来ました。講師・スタッフ含め、合計25名の参加でした。

第1回目を一昨年の4月末に開催して以来、2回目の開催でした。

1回目当時に、「この林業の良さを理解してくれるのは林業界の人間よりもむしろ農業など他の一次産業の人たちなんだよね。次回はぜひ漁業関係者と繋がれたらいいな。」と藤原林業さんが話されていたのが、今回実現し、農林漁業関係者が集ってこの林業の良さを体感できるという画期的な会となりました。  参加された漁師さんいわく、森が手入れされず土砂が流れやすい状態だと、海にヘドロが流れ込み、アサリが埋まって窒息して全滅してしまうのだとの事。海は河川の流れ込む最終地点なので、問題が起きたらその場でジタバタするしかないため、本当に森の手入れが海にとって重要なのだそうです。現場の方であるからこそのリアルな声は、説得力が有りました。

重機で通って土を踏み固める事のない、人の足と架線を使って1本ずつ手間をかけて運び出す昔ながらの方法は、土がフワフワで生き物にとって理想的な環境が維持され、また間伐後にシダが覆ってもそれを刈らずに自然任せにすることで、新しい木の芽がシダで隠されるため鹿に食べられることなく育って豊かな広葉樹林が成長し、川が生まれるなど、多くの学びが有りました。何より、日が差し込むほどに間伐された明るい森は居心地が良く、皆さま気持ちいい、気持ちいいとしきりに言われていました。

  

今回は、実際に架線で木を運び出す作業を特別に藤原林業様が見せてくださるという貴重な会となりました。  

お昼は皆さんでたき火を囲んで交流し、焼き芋や、漁師さんが育てた牡蠣をヒノキで焼いて試食できるなどとても有難い贅沢なものとなりました。

お蔭様で、非常に楽しく有意義なイベントとなりました。講師の藤原林業様、ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました