日本にあった伝統林業を知ろう&山の水でティーパーティー 終了しました

イベントレポート

こんにちは、ミナです。
4月22日、待望の伝統林業見学イベントを実施しました!
暑いくらいのピーカンお天気で、お天道様に感謝です(^人^)

今回ご協力いただいたのは、日本の伝統林業のやり方を貫いておられる、大台町の藤原林業さん職員・坂本さん。
自分たち夫婦とは、美味しいお酒をチビチビやりながら夜な夜な語る仲で、
林業にかける熱い情熱と自然から学べる繊細な感性、生命力と知識、ユーモアを
鍛えられた大きな体に併せ持つ、なんとも魅力的な方なのです。
今回は、普段一般の方に見せる事は無いという実際のお仕事の現場を
特別に見学させていただけました。

案内いただいたのは、まさに現在進行形でお仕事されている森。
そこで今の一般的な林業と伝統林業の違いなどを詳しく解説していただきました。

ここで、参加してくれた方がFBにアップされていた記事の感想がとてもしっかり書かれていたので抜粋^^

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衝撃的だったのは一般的な木の伐採方法。
山に簡易的な林道を作り、重機にクレーンみたいなもの?を積み、
アームで根こそぎ伐採する。山は荒らされ、林道は使い捨て…
坂本さんは持続可能な山を守るため,架線集材方式という、
切るのと残すのを選別して一本ずつ切り、ワイヤーに吊して運ぶ方法にこだわってるとのこと。
「日本の山は荒れても千年後には元にもどるから問題ないと言う学者もいるけど、」
材木を手にとって、
「木に触れると安心する、山に入ると癒される。
先人が手入れしてきた山が荒れていくのを黙って見てはいられない」
と語る坂本さん。
自分と同世代でそんな風に頑張ってる姿がとてもかっこ良く、勇気をもらえました。

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日本の現代林業は実はドイツ式で、急勾配の少ないドイツの山と勾配の入り組んだ日本の山とではそもそも全然条件が違うのに、同じように機械で楽に伐採しようとする事自体が、無理があるもの。
しかも機械で全伐してしまうので、根っこが土を抱え込む力を失って土砂崩れが起きてしまいます。
そんなやり方が一般的だなんてナンセンスだし、持続可能じゃないから未来の子ども達に豊かな山を残せないですよね。

日本は本当に恵まれた土地で、植林しなくても勝手に木が生えてくるので、昔の林業は一切植林をしなかったそうです(天然更新と呼ぶ)。他の国ではそうはいかないのでしょう。
でも、日本の山は荒らしても1000年くらい経てば勝手に元に戻るからといって、
山を保全することを止めてしまうと、どうなるのか。。。
坂本さん達のされている伝統的な林業は、世間や同業者から非難や誤解を受ける事もあるそうですが、一方で農家や漁師さん達からは絶賛されるそうです。
森が豊かだからこそ、その下流に繋がる田畑や川、海までもが豊かになるのであって、そのサイクルの中で暮らす人間も、自然から恵みをいただけて暮らせていけます。
普通にスーパーで物を買って街で暮らしていると実感は得られませんが、豊かな森あってこその恵みだという事を、農家さん・漁師さんには、現場でリアルに見て取れるのでしょう。

「林業・農業・漁業が、これまでのように別個にではなく一緒に手を取り合い、林業の大切さをうったえていく時代。」

そう気付かれ、実践を始められた坂本さん。
持続可能な社会を築き未来の世代に手渡したいと願う私たちも、その流れに協力させていただきたいなと思いました。

こちらは3月に撮った写真なのですが、これ位のすき具合で間伐されています。

確かにこれだけ日がさせば、土の中に眠っている種が「光が来た!」と芽を出して、グングン大きくなってきますね。

間伐を1本あたり約2分で切ってしまえるプロフェッショナルな坂本さん。1日あたり200本切る事もあるんだとか(@_@;)
しかも、1本切っては道具でクルンと木を移動させ、ワイヤーに吊るして出す、の繰り返し。・・・超人!
そんな坂本さんが、普段されている間伐方法を見せてくださいました。
チェーンソーも、片手でお手のもの。

チェーンソーは驚くほど切れ味が良く、
特別に体験された参加者の女性の方でも、
簡単に一瞬で切れてしまいました。

興味深いお話をたっぷり堪能した後に、
40年前に同じ伐採方法で仕事された山の見学に向かいました。

道中、約5年前に間伐した森がありました。

写真の左から3分の1くらいに縦筋が通っている箇所。
そこが運び出しに使った林道だそう。
もう数年もすると、シダや木々に覆われて豊かな森に戻ります。
一般の林業では、シダなどの草が生えてくると刈り取ってしまうそうです。
その理由は、「移動に邪魔だから」なのだとか。

坂本さんのところでは、生えてくる草には一切何もせずそのまま生やし、移動するときは草をかき分けかき分け歩くそうです。
なぜなら、生えてきた草の上に更に別の草が生えて覆いかぶさり、やがて枯草は土になり、生き物が戻って生態系が生まれ、木が栄養されるから。
そうして育った豊かな森には、食べるものも生えてくるので鹿などが山から降りなくなります。農地の獣害は、こうして保全すると良いのですね。

そして40年前のその場所に到着。
そこは大小様々な木々が生い茂って共存する、とても美しい場所でした。

当時倒されて残った切り株の上に、木の種が落っこちて芽生えていました。

この芽は朽ちた切り株の内部を貫きながら成長し、やがては切り株ごと飲み込んで自分の一部としてしまいます。
そうして成長した木は根元がポコッと出っ張った
特徴ある形をしていて、林業家の間ではそんな木を「山おやじ」と呼んでいるのだそうです。
この小さな可愛い赤ちゃんが「山おやじ」と呼ばれる頃には、自分たちの孫の世代になっているんだよなぁ。

こんな森が日本中に有って、田畑も海もずっと豊かなら、食べるものも豊富になって安心して暮らせますね。
自然と人間との関係性は、自然に人間が支配されていた時代はそれはそれで問題もあったのかもしれないけど、人間が自然を支配しようとすると、行き過ぎて結局自分で自分の首を絞めることになってしまう。
失われた超古代文明も、ひょっとしたら同じ原因で荒廃したのかな・・・。
人も自然の一部なのだから、失ったら生きていけなくなるのにね。
単純な事なのに、自然と分断されて生活しているとそんな当たり前のことも分からなくなってしまう。
分断された社会の中で忙しく生活している中でも、余暇を見つけて出来る事から自然に回帰して、自然への感謝と畏敬の念を取り戻していく事が広く求められているな、とあらためて感じています。

ということで来年も、別の形でまた企画しますよ!!

坂本さん、参加者の皆様、とても有意義な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました(*^0^*)

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